バルブの歴史


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トイレ・下水道・水道
  
歴史
  

* 2021/11/01.

出来事
BC25年頃 ローマ第2代皇帝ティベリウスの宮殿から青銅製コック出土
AD12年頃 ボンベイ遺跡から水道用と船用の青銅製コック出土
AD40年頃 カリグラ帝時代の軍船の青銅製コック出土
1854(嘉永7)年 ペリーが幕府に贈った蒸気車にバルブが組み込まれていた。我が国へのバルブ渡来として最古の記録。
1872(明治5)年 富岡製糸工場操業開始。ここで使われた蒸気用カラン(フランス製)は、現存する我が国最古の金属製バルブ。
1875(明治8)年 武居代次郎が長野県諏訪郡平野村に中山社開業。
同社制作の繰糸機に蒸気用三方コックと給水用の木製栓が附属した。
※国産バルブの製造の始まり
1877(明治10)年 京都府勧業工場「伏水製作所」設立。殖産興業政策の一環としてカランを製造した。
1887(明治20)年 彦根でのバルブ製造始まる。現在もバルブは彦根の地場産業。
水道整備に伴い、英国製共用栓が町の要所に配置され、コレラの発生が激減。
1894(明治27)年 この頃にはすでに国産の水栓も存在。水栓1つの当時の値段は1円(米15kgと同じ)。
1923(大正12)年 関東大震災により、関東の技術者が近畿に渡り、技術交流と製造方法・設備の均一化が進む。工業用バルブ、住宅用バルブ等専門化指向も現れるようになった。
1930(昭和5)年 この頃、欧米でコントロールバルブが登場。バルブの役割が飛躍的に拡がった。国産化に成功したのは1936(昭和11)年。
1946(昭和21)年 終戦後の復興建築用、また、進駐軍向け需要から、比較的早くバルブ産業の再建が進んだ。
1954(昭和29)年 日本バルブ工業会(当時は日本弁工業会)設立。
1967(昭和42)年 国産初のシャワー付湯水混合水栓登場。
1968(昭和43)年 洗面器用シングルレバー混合栓が登場
1989(平成元)年 ISO9001認証を最初に取得した日本企業はバルブメーカー。

ISO9001:ISO9000シリーズの中核を成す国際規格の一つで、品質マネジメントを司っている。顧客重視やプロセスアプローチを始め8つの品質マネジメント原則より構成されており、これらに基き品質マネジメントモデルを実現した事業所が監査の上規格の認定を受ける事となる。

カラン:蛇口の別称。語源はオランダ語の鶴(kraan)で、現在も銭湯等でこの表記がよく用いられる。

コック:水道やガスを供給する管の先端に付いた、横にひねるタイプの栓の事。いわゆる蛇口。

コレラ:コレラ菌の感染によって引き起こされ、極めて致死率の高い経口感染症の一つ。潜伏期間から発症、重症化に至るまで大変早く、水道水の衛生が確保され難い発展途上国において未だ脅威となっている。予防としてワクチンの接種が重要である。

コントロールバルブ:別称は調整弁。圧力や流量、温度等、配管内の物理量を制御する操作機器の事。

バルブ:水道やガス等の流体が通る配管に設けられ、それらの流量や圧力、方向を制御する機器の総称。

繰糸機:複数の煮繭から同時に繭糸を引き出し、1本の生糸へと加工する装置。

進駐軍:連合国軍最高司令官総司令部の通称。第二次世界大戦後、日本で占領政策を行った連合国軍機関の事。

青銅:銅を主成分とし、スズを含有する合金の一種。融点が低い上に展延性に富み、加工し易いという特徴を持つ。その為古代より様々な用途に用いられてきた。

富岡製糸工場:1872年に群馬県富岡に開業した日本初の本格的な機械製糸工場。輸出用の高品質生糸を大量生産し、日本の近代化に大きく貢献した。開業時の繰糸所、繭倉庫などが現存しており、これらは国宝及び重要文化財に指定されている。



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