電磁波発見の歴史


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アンペール:フランスの物理学者、数学者。電磁気学の創始者の一人。アンペールの法則を発見した。

アンペールの法則:電流とそのまわりにできる磁場との関係をあらわす法則。

インダクタンス:コイルなどにおいて電流の変化が誘導起電力となって現れる性質。

エルステッド:デンマークの物理学者、化学者である。電流が磁場を形成することを発見し、電磁気学の基礎を築いた。

オーム:ドイツの物理学者。高校教師として働きながらボルタ電池について研究を行った。オームの法則を発見した。

オームの法則:導体にかかる電位差とそこに流れる電流には正比例の関係があるという法則。

カー:スコットランドの物理学者。グラスゴー大学の数学と物理の講師。電気光学カー効果、磁気光学カー効果を示した。

カー効果:スコットランドの物理学者であるジョン・カーが発見した2次の電気光学効果のこと。

ガルバーニ:イタリアのボローニャ出身の医師、物理学者。動物電気の発見で知られる。

ギルバート:イギリスの医師、物理学者、自然哲学者で、磁気回路に磁束を生じさせる力、すなわち起磁力の単位にもなっている。

キルヒホッフ:ドイツの物理学者。定常電流に関するキルヒホッフの法則を発見。熱放射の輻射能に関する法則を確立。弾性論・音響論にも寄与。

キルヒホッフの法則:回路網中の任意接続点に流入する電流和は 0、回路網中の任意閉路を一巡するとき、起電力の総和と電圧降下の総和は等しい、の2法則。

クーロン:フランスの物理学者・土木技術者。ねじり天秤を用いて帯電した物体間に働く力を測定し、クーロンの法則を発見。

クーロンの法則:荷電粒子間に働く反発し、または引き合う力がそれぞれの電荷の積に比例し、距離の2乗に反比例することを示した電磁気学の基本法則。

コンデンサ:電気を蓄えたり、放出したりする電子部品である。蓄電器、キャパシタとも呼ばれる。

サバール:フランスの物理学者、外科医。発明家でもあり、人間の可聴域の下限を知るための装置「サヴァールの車輪」を作っている。

スネル:オランダの天文学者、数学者。父親のルドルフ・スネルの後を継いで、ライデン大学の数学の教授になった。

スネルの法則:波動一般の屈折現象における二つの媒質中の進行波の伝播速度と入射角・屈折角の関係を表した法則。

ターレス:古代ギリシアの哲学者で、タレスの定理の生みの親。ミレトスのタレスとも呼ばれる。

ダニエル:イギリスの化学者、物理学者。キングス・カレッジ・ロンドンの最初の化学の教授。ダニエル電池の発明者。

ダニエル電池:硫酸亜鉛溶液中の亜鉛を負極、硫酸銅溶液中の銅を正極とし、両液を素焼き板で仕切った一次電池。

ニュートン:イングランドの自然哲学者、数学者、物理学者、天文学者、神学者。主な業績としてニュートン力学の確立や微積分法の発見がある。

ビオ:フランスの物理学者、天文学者、数学者。電流と磁場の関係を研究、隕石の研究、熱気球による飛行、偏光の研究等でも知られている。

ビオ・サバールの法則:電流の存在によってその周りに生じる磁場を計算する為の電磁気学における法則。

ファラデー:イギリスの化学者・物理学者で、電磁気学および電気化学の分野での貢献で知られている。

ファラデーの法則:磁束の時間変化にマイナスを付けたものが、回路に誘導される起電力である、とする法則。

ファラデー効果:磁場に平行な進行方向に、直線偏光を物質に透過させたときに偏光面が回転する現象のこと。

フィゾー:フランスの物理学者。地上で初めて光速度を測定したことを始め、光学における業績がある。

フェルマー:フランスの裁判官であり数学者。フェルマーの定理で知られ、「数論の父」とも呼ばれる。

フェルマーの原理:幾何光学における基礎原理。光は光学的距離が最短になる経路、すなわち進むのにかかる時間の停留点になる経路を通る、という原理。

フラウンホーファー:ドイツの光学機器製作者、物理学者。フラウンホーファー線、フラウンホーファー回折に名前を残している。

フランクリン:アメリカ合衆国の政治家、外交官、著述家、物理学者、気象学者。凧を用いた実験で、雷が電気であることを明らかにした。

プランテ:フランスの科学者。1859年に最初の再充電可能な電池である鉛蓄電池を発明した。

プリズム:ガラス・水晶などの透明な媒質でできた三角柱で、光を分散・屈折・全反射・複屈折させるための光学素子。

ブリュースター:スコットランドの科学者。光学の分野で多くの業績があり、実用的な分野では灯台の改良をおこなっている。

フレネル:フランスの物理学者、土木技術者。光の波動説を唱え、光の回折や複屈折現象など、光学に関する理論的研究を行った。

フレネルの公式:フランスの物理学者であるフレネルが導いた、界面における光のふるまいを記述する式。

ヘルムホルツ:ドイツ出身の生理学者、物理学者。エネルギー保存の法則の体系化、神経の刺激伝導速度の測定を行った。

ペレグリヌス:フランスの科学者。磁気の性質についての著書を著わした。

ヘンリー:アメリカの物理学者。通信の発展に大きく貢献した電磁気学の権威。

ホイヘンス:オランダの数学者、物理学者、天文学者。望遠鏡を改良・自作し、土星の環を発見。振り子の力学を確立し、振り子時計を発明。

ボルタ:イタリアの自然哲学者。イタリア北部のコモ生まれ。電池を発明した。

マイケルソン:アメリカの物理学者。光速度の測定、干渉計による一連の高精度光学実験と物理学への寄与で、1907年にノーベル物理学賞受賞。

マクスウェル:イギリス・スコットランドの理論物理学者。マクスウェルの方程式を導いて古典電磁気学を確立した。

マクスウェルの方程式:電磁場を記述する古典電磁気学の基礎方程式。マクスウェル-ヘルツの電磁方程式、電磁方程式などとも呼ばれる。

マリュス:フランスの軍人、技術者、物理学者、数学者。 反射光の偏光についてのマリュスの法則を発見。

ミュセンブルク:オランダの科学者。デュースブルク、ユトレヒト、ライデンで数学、哲学、医学、占星術の教授の地位にあった。

モーリー:アメリカの物理学者。マイケルソン・モーリーの実験、大気の酸素成分の研究、熱拡散、磁場中の光速の研究を行った。

ヤング:イギリスの物理学者。エネルギーという用語を最初に用い、その概念を導入した。

ユークリッド:古代エジプトのギリシャ系数学者、天文学者。「ストイケイア」を著し、幾何学の祖とされる。

ライデン瓶:オランダのライデン大学で、物理学者ミュッセンブルクが初めて放電の研究に用いた、静電気を蓄える装置。

レイリー:イギリスの物理学者。レイリー散乱、レイリー波の発見、アルゴンの発見、レイリー・ジーンズの法則の導出などを行った。

レーマー:デンマークの天文学者。初めて光速の定量的測定を行った。2つの定点、水の沸点と融点の間の温度を示す現代的な温度計を発明した。

レンツ:ロシアの物理学者。ドルパット(後のエストニア・タルトゥ)生まれ。電磁気を研究し、レンツの法則を発見。

レンツの法則:何らかの原因によって誘導電流が発生する場合、電流の流れる方向は誘導電流の原因を妨げる方向と一致するという法則。

ローレンツ:オランダの理論物理学者。アインシュタインの特殊相対性理論と数学的にはほぼ同等の理論を打立てた。

ローレンツ力:電磁場中で運動する荷電粒子が受ける力のこと。名前はヘンドリック・ローレンツに由来。

渦電流:電気伝導体を磁場内で動かしたり、そのような環境で磁束密度を変化させた際に、電磁誘導により電気伝導体内で生じる渦状の誘導電流。

光の波動説:「光の本質は、何らかの媒質内を伝播する波動である」という仮説。

光電効果:物質に光を照射した際に、電子が放出されたり電流が流れたりする現象。

電気光学効果:光が電場および電場の影響を受けている物質と作用する時に発生する現象の総称。

電磁誘導:磁束が変動する環境下に存在する導体に電位差が生じる現象。

特殊相対性理論:慣性運動する観測者が電磁気学的現象および力学的現象をどのように観測するかを記述する、物理学上の理論。

偏光:電場および磁場の振動方向が規則的な光のこと。光が一定の方向にだけかたよって振動すること。その光。

偏光角の法則:光が屈折率nの透明媒質の表面に特定の角度θで入射したとき,反射光は入射面に垂直な振動面をもつ完全な直線偏光になるという法則。

方解石:天然産の炭酸カルシウム結晶。普通は無色透明で平行六面体。これを通して見ると、物が二重に見える。

羅針盤:羅針儀,コンパス。針(=羅針)によって、方位、特に船や航空機の進路を測る道具。

アインシュタイン:ドイツ生まれの理論物理学者。光量子説・ブラウン運動・特殊相対性理論・一般相対性理論を発表。

ヘルツ:ドイツの物理学者。電磁波の放射の存在を、それを生成・検出する機械の構築によって初めて実証した。

マルコーニ:イタリアの電気技術者。ヘルツの電磁波を応用して無線通信装置を発明し、無線会社を設立。

* 2021/09/23.

年代 電気 磁気
紀元前7世紀   天然磁石の発見  
紀元前6世紀 ターレス(ギリシア)が琥珀をこすると物を引き付ける(静電気)ことを発見    
紀元前3世紀   中国で指南車(羅針盤)の発明  
300B.C.     ユークリッド(ギリシア)が光の直進性、反射の法則を発見
13世紀   ヨーロッパに磁気羅針盤(コンパス)が伝わる  
1269A.D.   ペレグリヌス(フランス)による磁石の極の記述  
1600   ギルバート(イギリス)が磁石の性質を研究。地球が磁石であることを発見  
1620     スネル(オランダ)がスネルの法則(光の屈折の法則)を発見
1660     フェルマー(フランス)がフェルマーの原理(光の反射・屈折の法則)を発見
1666     ニュートン(イギリス)による光の分散(プリズム)の発見
1669     バールトリン(デンマーク)が 方解石の複屈折を発見
1675     レーマー(デンマーク)が木星の衛星の観測による光速測定をする
1678     ホイヘンス(オランダ)が光の波動説を提唱
1745 クライスト(ドイツ)がライデン瓶を発明    
1746 ミュセンブルク(オランダ)ライデン瓶を発明    
1752 フランクリン(アメリカ)が雷の正体は電気であることを発見    
1780 ガルバーニ(イタリア)が動物電気(死んだカエルの足に電気を流すと動く)を発見    
1785 クーロン(フランス)がクーロンの法則を発見    
1799 ボルタ(イタリア)がボルタ電池を発明    
1801     ヤング(イギリス)が光の干渉、光の三原色を発見
→光は波動と考えられる
1808     マリュス(フランス)が反射による偏光(偏光角=ブリュースター角と関連)現象を発見
1815     フラウンホーファー(ドイツ)が太陽スペクトルの黒線を発見
1815     ブリュースター(イギリス)が偏光角の法則を発見
1816-1819     フレネル(フランス)が光の回折、偏光の波動論を研究
1820 エルステッド(デンマーク)が電流の磁気作用を発見  
1820 アンペール(フランス)がアンペールの法則を発見  
1820 ビオ(フランス)とサバール(フランス)がビオ・サバールの法則(微小電流素が作る磁界)を発見  
1823     フレネル(フランス)がフレネルの公式(反射・透過係数の振幅を与える公式)を発見
1826 オーム(ドイツ)がオームの法則を発見    
1831 ファラデー(イギリス)がファラデーの法則(電磁誘導の法則)を発見、コンデンサの研究を行う  
1832 ヘンリー(アメリカ)が自己誘導を発見(インダクタンスの導入)  
1834 レンツ(ロシア)がレンツの法則を発見  
1836 ダニエル(イギリス)がダニエル電池を発明    
1837 ファラデー(イギリス)が電気の近接作用論を提唱    
1845   ファラデー(イギリス)がファラデー効果(磁気旋光効果)、反磁性を発見
1849     フィゾー(フランス)が回転歯車による光速の測定
1850     フーコー(フランス)による光の波動説の主張。空気中と水中での光速の違いの測定が根拠。
1855 フーコー(フランス)が渦電流を発見  
1859 プランテ(フランス)が蓄電池を発明    
1860 キルヒホッフ(ドイツ)がキルヒホッフの法則を発見    
1864 マクスウェル(イギリス)がマクスウェルの方程式を発見(提唱)、電磁波の存在を予言、光の電磁波説を提唱
1870 ヘルムホルツ(ドイツ)が電磁波の境界条件を導出
1871     レイリー(イギリス)が分子振動子の観点から太陽光の散乱を研究(レイリー散乱)
1875 ローレンツ(オランダ)がマクスウェルの方程式、境界条件からフレネルの公式を導出
1875 カー(イギリス)がカー効果(電気光学効果)を発見   (カー効果は光にも関係)
1879     エジソンが白熱電球の特許を申請
1882 エジソン(アメリカ)がニューヨークに直流発電所を作る  
1887     マイケルソン(アメリカ)とモーリー(アメリカ)がマイケルソン・モーリーの実験を行う(光波の媒質となるエーテルは存在しないことを実験で確認)
→光は波動ではない!?この時点では説明不能
1887     ヘルツ(ドイツ)が光電効果を発見
→この時点では説明不能
1888 ヘルツ(ドイツ)がマクスウェルが予言した電磁波の存在を実験で確認
1895 ローレンツ(オランダ)が運動物体の電磁工学理論(ローレンツ力)を研究
1895 レントゲン(ドイツ)がX線を発見
1897 トムソン(イギリス)が電子の存在を実験で確認    
1897 マルコーニ(イタリア)が無線電信(イギリス-フランス間)に成功
1901 マルコーニ(イタリア)が無線電信(イギリス-アメリカ間)に成功
1905 アインシュタイン(ドイツ)が特殊相対性理論を発見(提唱)
1905 アインシュタイン(ドイツ)が光量子仮説を発見(提唱)
→電磁波の波動と粒子の二重性。マイケルソン・モーリーの実験、光電効果が説明可能


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