江戸時代日本とオランダ交流の歴史


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エレキテル:摩擦を利用した静電気の発生装置。宮廷での見世物や医療器具として用いられた。

ケンペル:江戸中期に来日したドイツ人博物学者兼医者。オランダ東インド会社の船医。

フェートン号事件:英国軍艦フェートン号がオランダ国旗を掲げて長崎港に侵入し,オランダ商館員から食糧・薪水を奪った事件。

リーフデ号:豊後国(現大分県)に漂着したオランダ共和国の商船。300トン。

伊能忠敬:江戸時代、日本国中を測量してまわり、初めて実測による日本地図を完成させた人。

寛政の改革:江戸時代中期、松平定信が老中在任期間中に主導して行われた幕政改革。

享保の改革:江戸時代中期に第8代将軍徳川吉宗によって主導された幕政改革。

禁教令:ある宗教を信仰し布教したりすることを禁ずる命令(法令)のこと。

杉田玄白:尚学の気風に富み、人材の育成に注力した若狭小浜藩の藩医。

前野良沢:江戸中期の医学者,蘭学者。名は熹,号は蘭化。豊前中津藩医。

大槻玄沢:一関藩出身の江戸時代後期の蘭学者で、わが国最初の蘭学塾を開いた。

中川淳庵:江戸中期の医学者、本草学者、蘭学者。名は玄鱗または鱗。

東インド会社:アジア地域との貿易独占権を与えられた特許会社。

蛮社の獄:江戸幕府が尚歯会の渡辺崋山・高野長英らに加えた言論弾圧事件。

物類品隲:江戸中期の博物学書。薬品会(物産会)の出品物、計2000余種のうちから主要なもの360種を選んで解説を加えたもの。

平賀源内:江戸時代中頃の本草学者、地質学者、蘭学者、医者、殖産事業家。

蘭学階梯:全2巻。上巻は日蘭通商と蘭学勃興の歴史を述べ、下巻にオランダ文法の初歩を説いている。

* 2021/08/16.

事項 関連資料
慶長5 1600 リーフデ号、豊後国臼杵に漂着 日本風俗備考
  1602 オランダ東インド会社設立  
慶長14 1609 幕府がオランダ人に通商を許可。平戸にオランダ商館設置。  
慶長18 1613 幕府、禁教令を全国に布達  
元和2 1616 幕府、唐船以外は長崎・平戸の2港に限定  
元和3 1617 オランダ商館、貿易地平戸限定の命令を受ける。  
元和5 1619 カロン来日(~寛永18年(1641)) Caron, F.: Beschrijvinge van machtigh Koninckrijcke Japan.
  1622 オランダ、台湾に商館と要塞(ゼーランディア城)を作る。  
元和9 1624 イギリス、平戸商館を閉鎖して退去  
寛永5 1628 台湾事件(~1632)。幕府、平戸オランダ商館を閉鎖 万国新話
寛永10 1633 オランダと通商再開。オランダ商館長の江戸参府定例化。  
寛永12 1635 日本人の海外渡航、帰国を禁じる。  
寛永13 1636 貿易に関係のないボルトガル人を追放。長崎出島完成  
寛永14 1637 島原の乱(~38) 天馬異聞
寛永16 1639 鎖国の完成。ポルトガル人が出島から追放される。  
寛永18 1641 平戸オランダ商館を長崎出島に移す。 長崎諸御役場絵図
万治2 1659 商館長ワーヘナール、ドドネウス著『草木誌』を献上。 阿蘭陀本草和解
ドヽニウス和蘭本草和解
寛文3 1663 商館長インダイク、ヨンストン著『動物図説』を献上。 Jonston, J.: Naeukeurige beschryving van de natuur der viervoetige dieren, vissen en bloedloze water-dieren, vogelen, kronkel-dieren, slangen en draken.
元禄3 1690 商館医ケンペル来日(~1692) Kaempfer, E.: Amoenitatum exoticarum politico-physico-medicarum.
元禄11 1698 長崎会所設立  
享保元 1716 享保の改革  
享保10 1725 オランダ人、西洋馬を輸入し献上。 〔異国産馬図巻〕
  1727 ケンペル『日本誌』英語版刊行 Kaempfer, E.: The history of Japan.
宝暦13 1763 平賀源内『物類品隲』刊行 物類品隲
明和8 1771 前野良沢、杉田玄白、中川淳庵、江戸千住小塚原にて腑分け(解剖)を見る。「ターヘル・アナトミア」の翻訳を開始。  
安永3 1774 『解体新書』翻訳刊行 解体新書
安永4 1775 スウェーデンの植物学者ツュンベリー来日(~1776) Thunberg, C. P.: Resa uti Europa, Africa, Asia, forrattad aren 1770-1779.
安永5 1776 平賀源内、エレキテルを製作し、その効能を説く。  
安永8 1779 ティチング、商館長として来日 Titsingh, I.: Bijzonderheden over Japan.
天明6 1786 大槻玄沢、芝蘭堂を江戸に設立(蘭学塾の始め)  
天明7 1787 松平定信、老中となる。寛政の改革。『紅毛雑話』刊行 紅毛雑話
天明8 1788 大槻玄沢『蘭学階梯』刊行 蘭学階梯
  1789 フランス革命始まる。  
  1795 オランダ本国、フランスに占領される。  
寛政8 1796 『波留麻和解』(江戸ハルマ)刊行。 訳鍵
[ハルマ辞書]
  1797 ロシア人、択捉島に上陸  
  1799 東インド会社解散  
享和3 1803 ドゥーフ商館長となる。(~1817)  
文化4 1807 幕府、高橋景保に万国図作成を命ずる。 新訂万国全図
文化5 1808 フェートン号事件 婆心秘稿
文化8 1811 蛮(蕃)書和解御用を設立 厚生新編
  1813 オランダ、独立を回復  
文化12 1815 杉田玄白『和蘭事始(蘭学事始)』成る。 蘭学事始
文政3 1820 商館長フィッセル来日。(~文政12(1829)) Overmeer Fisscher, J. F. van: Bijdrage tot de kennis van het Japansche rijk.
文政4 1821 伊能忠敬『大日本沿海輿地全図』完成  
文政6 1823 ドイツ人医師シーボルト来日。 Siebold, P. F. von: Nippon.
文政8 1825 異国船打払令発布。  
文政11 1828 シーボルト事件 日本図
蝦夷図
天保4 1833 『ヅーフハルマ』(長崎ハルマ)完成 和蘭字彙
天保10 1839 蛮社の獄 蛮社遭厄小記
  1840 アヘン戦争勃発  
天保13 1842 異国船打払令を緩和。  
天保15 1844 オランダの使節が長崎に入港、国王の親書と献上品をもたらす。 甲辰阿蘭陀使節船一件
嘉永5 1852 最後の商館長ドンケル・クルティウス着任  
嘉永7 1854 日米和親条約締結。長崎に海軍伝習所を設ける。 長崎海軍伝習所伝習人総名前席順
安政2 1856.1 日蘭和親条約締結 和蘭條約、上長崎鎮台書
安政3 1856 蕃書調所を設立。 蕃書調所職員明細帳
安政5 1858 日米修好通商条約締結。日蘭修交通商条約締結。福澤諭吉による蘭学塾、江戸に設立される。 五ケ国条約書并税則
安政6 1859 長崎海軍伝習所閉鎖。出島オランダ商館閉鎖、領事館となる。風説書を廃止。  
安政7 1860 オランダの初代駐日総領事デ・ウィット着任。咸臨丸の太平洋横断。  
文久2 1862 蕃書調所を洋書調所と改称。幕府、留学生をオランダに派遣。 文久年間和蘭留学生一行の写真
文久3 1863 洋書調所を開成所と改称。オランダ総領事館、長崎から江戸に移る。  
慶応元 1865 西周、津田真道らオランダから帰国(12月) 和蘭帰路紀行
慶応3 1867 徳川慶喜、大政奉還  


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